ライ麦&ライ小麦を使ったヴァイツェンが｢そらとしば｣で限定発売!

2025-05-31

ヤッホーブルーイングは2025年6月2日（月）より、北海道北広島市「エスコンフィールドHOKKAIDO」球場内の同社クラフトビール醸造レストラン「そらとしば by よなよなエール」（以下「そらとしば」）にて、新製品「そらとしば シーズナル13 ライ麦のヴァイツェン（ビアスタイル：ライヴァイツェン）」（以下「ライ麦のヴァイツェン」）を期間限定で提供します。

ビールづくり通しライ麦の可能性を提案

「ライ麦のヴァイツェン」は、北海道江別市の、酪農学園大学 循環農学類 作物学研究室の学生らが育てたライ麦・ライ小麦を原材料に使用したというビールです。

北海道の寒冷な気候は、耐寒性の強いライ麦・ライ小麦の栽培に向いており、特にライ小麦はパンにすると小麦やライ麦と異なるモチモチした食感が生まれるそう。しかし、現状では食用ライ麦の大部分が輸入に頼っており、ライ小麦も一部研究機関での栽培に留まっているほか、食用利用もパンやクッキーといったごく一部に限られているそう。そうした背景から、北海道の一部地域ではライ麦・ライ小麦の生産と食品への加工・利用推進が地域の農業振興の一助となり得るとしています。

国産ライ麦・ライ小麦を使用したビールづくりはまだ珍しく、今回の取り組みは、普段ライ麦に触れることのない人々にも食用での活用を知ってもらう機会となると考えているというヤッホーブルーイング。学生と協力してライ麦の可能性を提案することで、北海道内の地に合う食用ライ麦・ライ小麦の普及を推進し、輸入に頼りがちな麦類の食糧自給率の改善を応援していきたいとのこと。5月には酪農学園大学の学生および教授らのべ41名とともに、ビール製造工程で、原材料の投入・麦芽の粉砕・麦芽粕の排出などを共同で行ったそうです。

フルーティで爽やかな穀物感が魅力

そうして完成したのが「そらとしば シーズナル」シリーズの第13弾となる本商品です。同シリーズでは、多様で個性的なクラフトビールの世界を楽しんでもらえるよう、さまざまなビアスタイル（ビールの種類）を期間限定で醸造しており、今回のスタイルは「ライヴァイツェン」となりました。

ライ麦の一大産地であるドイツ発祥の「ライヴァイツェン」は、バナナを思わせるフルーティーな香り・小麦由来の柔らかな酸味が特長となるビール。本商品もライ麦・ライ小麦を全体の約3割使用しており、爽やかな穀物感、胡椒のようなスパイシーさを後味にしっかりと感じられるよう仕上げたとのこと。少しとろみのあるまろやかな口当たりながら、軽やかな味わいが、初夏の訪れにぴったりとしています。そらとしばメニューとのいちおしペアリングは「チェダーチーズフライドポテト」。まろやかなチーズとヴァイツェンのフルーティーな香りや柔らかな酸味が相性抜群で、ポテトの油分を爽やかなヴァイツェンがさっぱりと流してくれるとのことです。

担当ブルワー　三田昂平 氏／ニックネーム：みたぱんコメント
ライ麦・ライ小麦を使用するとビールの仕込み時間が通常よりも長くなるなど大変でしたが、無事においしいビールとなりホッとしています。ヴァイツェンは苦みの少なさからクラフトビール初心者にもおすすめのビアスタイルです。プロジェクトに関係する学生さん達をはじめ、普段クラフトビールを飲み慣れていない方にもぜひ飲んでもらえたらと思います。
また、小麦を使ったビールは別名「白ビール」とも呼ばれるため、一ファイターズファンとして「ファイターズの白星を願って」乾杯してもらえたら嬉しいです。

「ライ麦のヴァイツェン」概要

6月3日には｢そらとしば｣で開栓イベントも

ヤッホーブルーイングは本商品の発売にあたって、そらとしばでは6月3日（火）に参加費無料の開栓記念イベントも開催予定。イベントでは完成した「ライ麦のヴァイツェン」を提供するほか、ライ麦の研究を行う酪農学園大学・義平大樹教授と学生らも招き、ライ麦・ライ小麦栽培の取り組みを紹介する予定としています。

「ライ麦のヴァイツェン」開栓記念イベント概要